死は怖くないよ 遺伝子と宗教の話
遺伝子や進化、生物の観点からヒトの死を考えてみると、死は怖いものでは無くて必然的なものだという事がわかります。
細胞は再生と消滅を繰り返しています、遺伝子は何回も何回もコピーを続けています。やがてその運動は衰え機能しなくなっていきます。
そしてその個体は死んでいきます。
遺伝子のコピーは完全ではなくて、多少のエラーが発生します。これらが蓄積されると老化や病気に発展しやがて個体の死滅に繋がりますが、
このエラーが重要なのですね。
全く同じ遺伝子の全く同じ生物が大量に増幅したら、ある一つの悪性ウィルスでその生物は全滅してしまいます。
しかし、同じ生物でも遺伝子コピーのエラーによってそのウィルスに対抗できる遺伝子を持っていたのならば、その種は全滅せずに済みます。
何億年も前から、遺伝子の活動によって生きてきた全ての生物、単細胞生物、多細胞生物はこのように進化を遂げて生き続けています。
だから、遺伝子コピーのエラーによって、老化、病気そして死滅することは必然だし当然のことなのです。
だから、上記のようなメカニズムを知ってさえいれば、病気や死を怖がることはないという考えになります。
どうして歳をとり死んでゆくのか、どうして病気になってしまうのか、理由がわかれば気持ちが少しは楽になる事もあるのではないかと思うのです。
次に
人間には宗教があります。
キリスト教、イスラム教、仏教…様々な宗教が世界にはあります。
そんな宗教さんはたくさんの人々を救ってきました。
科学技術や医療技術が無い古代から今現在も人々の生活は厳しく辛い部分がそれぞれにあります。そんな厳しい生活を人々が耐える事が出来たのも宗教があったおかげでもあると思います。
今辛い状況は何のためなのか?なぜ生きるのか?死んだらどうなるのか?そんな疑問に答えてくれるからです。
カンタンに言うと
一生懸命生き抜けば死後は安寧の地へと導かれます
そんなふうに言ってくれるのです。
病気や怪我、飢饉や争乱など人々は何度も同じ困難にぶつかります。
きっとこのサイクルは途絶える事は無いでしょう。
永遠に続くことになりますので未来への希望や生きがい、明るい人生を諦め絶望視する人もいる事でしょう。
そこで宗教では優しく
「辛くとも生きなさい」
と言ってくれるのです。
生き延びる事を信じ続けていれば、どのような死が待ち受けていようが、死後は必ず安寧の地が約束されているのですね。
だから
死は怖くない
という事になります。
宗教にはさまざまな考え方があります。きっと自分に合った宗教があると思いますので、調べてみるのも良いと思います。
個人的には宗教というよりは、科学とか数値とか目に見えるものに説得力を感じるので宗教はサブ的に捉えております。
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