こんにちは、秘境にひっそり佇む ”死テラシーブログ” へようこそおいでくまして、ありがとうございます。
死にたいという感情はどこから来るものなのか、ちょっと考えてみました。
死にたい、消えたいなんて考えている方多いと思います。本を読んでいたら、興味深いのがありましたので紹介します。細胞は自殺するのだそうです。死にたいと考えている方へ、気持ちが少しでも楽になってもらえたらと思います。
細胞の自殺 アポトーシス
自殺はいけない、なんて言葉聞いたことあると思いますが、細胞は毎日死んでいるのを知っているでしょうか?現在の研究では、人間は約37兆個の細胞によってできているといわれています。毎日約3,000~4,000億個の細胞が死んで、そして再生されているそうです。
これはなんとなく知っているよって方はいると思いますが、自ら生命活動を終える、要するに自殺する細胞があるんだそうです。このことを、アポトーシスと言うそうです。
種を守る
細胞の自発的な死は、1972年ジョン・カーという病理学者が偶然見つけました。DNAは人間が日々、口にしている食べ物に入っている発がん性物質やストレスによって、傷ついていろということです。それが子孫に受け継がれて、どんどん蓄積されていくことを、遺伝的荷重といいます。
たとえば、視力を担う細胞が傷ついたまま子孫に受け継がれたら、その子孫たちは視力が弱くなります。視力を失ったり失明に近い状態では生きていけません、視力の悪い親戚一族はそのまま絶滅してしまいます。
それが生殖能力だとしたらどうでしょう?
傷ついたDNAを持ったままだとその種が絶滅してしまいます。
なので、傷ついた細胞を削除するという情報をDNAにインストールしておけば、傷ついた細胞は染色体を破壊して自ら死んでゆくことになります、遺伝的荷重によって種が絶滅するのを防いでいるという仕組みです。
これすごない? 感動して涙が出そうだよ( ;∀;)
はじまり
地球上の生物は約38億年前に誕生したそうです。はじめての生物、単細胞生物は1つの細胞に1つのDNAがあり、増殖法は複製、コピーして増えていくから全く同じものがたくさんいるので死は存在しないという考えのようです。
一つの個体が死んでも全く同じものがたくさんいるので死という概念は無いということです。
その後環境が変化して、様々な説があるみたいだけど、単細胞生物は合体して体内に2つのDNAを持つ多細胞生物が誕生しました。DNA自体も一部の組織が入れ替わるなど変化して、生物たちはいろいろな環境に適応するため形を変え、生き残るために進化しました。
ドラえもんでいうとこの、スネ夫
ルパン三世でいうとこの、不二子
みたいな感じかな?
ダーウィンの進化論だね、いちばん強いのは適応できたやつなんだよね
誰にでも
自殺はいけないって人はいますけど、人間の細胞、DNAは自殺しています。1人の個人、個体を守るためではなく、それを超越した種を守るべく自殺しています。
そのように考えると、人間そのものが自殺を図るということは、何ら不可思議なことではなくて、むしろ種を守るという意味では、誰にでも起こりうる38億年の昔から続く自然のことのように感じられます。
だからといって嫌なことがあればどんどん死にましょう、ということでは、それこそ種が絶滅してしまいます。知識として頭の隅にでもあればいいと思います。
最後に
いかがでしたか?死にたいと思う気持ちは実はDNAからの指令だな~んて言ったらエラい人に怒られるかな?でも、死にたいなんて考えたらいけないんだ!自分が悪いんだっ!自分なんかいなくなればいいんだっ!とか全部自分1人で考えていても、それは38億年続いている37兆個の細胞の塊の1人の言い分であると同時に、37兆個の仲間だって自殺する準備を常にしています。
死にたいと思うことって、ぜーんぜんいけないことじゃないと思うよ。
エラい人に怒られるかな~!辛い思いをしている方々、気持ちが少しでも楽になっていただけたのなら幸いです。
今後、死についてたくさん勉強して情報発信していこうと考えております。
”死テラシーブログ”
参考文献・・・池上彰と考える 死とは何だろう 田沼靖一教授への取材をもとに学ぶ
コメント