死に対するイメージ
日本人が死に対してどのようなイメージを持っているのかと言えば、簡単です。
忌まわしくて嫌うもの、という印象でだいたい間違いないでしょう。
これには、日本独自の神道、仏教、歴史や地形、気候等の様々な影響を受けての民族的な考えです。
とにかく日本人は死を縁起でもないと、嫌います。
子供のころから絵本などでも死を悲しいモノ、怖いモノという描写をしてお終いです。その後のフォローはあったとしても、心に残る印象としては薄いものになります。
死=嫌なモノ
人間は、負のインパクト強い事の方が記憶に残ります。危機管理能力によるそうです。
そこに、疑問を一つ投げてみます。
死を経験した人はいないのにどうして死がコワいと言えるのか?
例えば、死がコワくなくなれば人生楽に生きられるのではないかという可能性が生まれます。
要するに考えようなのですが、これが意外に重要だったりします。
疑問を持つことが、哲学の始まりでもあるし、人間なのだと思います。
死がコワいという事は自分自身のオリジナルな考えでは無いはず。昔のエライ誰かが言った事、想像だけの話、絵本に書いてあった、宗教ではそう教えられている、お母さんが言っていた。
自分以外のだれかのいう事を素直に聞いているだけなのだと思います。それが間違っているとは言いません、宗教などは心のよりどこりになり、たくさんの人々を救ってきたという事実もあります。
だからこそあえて死に対する自分独自の考え方を模索してもいいのではないでしょうか?
死=愛 死=夢 死=希望 死=友 死=時間 死=空間 死=香り 死=色 死=音 死=体験 死=始まり 死=終わり
なんでもいいんです。
死に対するイメージを哲学的に、またはなぞかけのように心の御守りのようにもっている事は良い事だと思います。
死に親近感を感じるためにも…