2022年 4/5 11:00 東海遊歩道
下調べのようなことはあまりしませんでした、その方が固定概念というものを排除できると思ったからです。
どこの場所が一番の自殺スポットなのかは知りませんが、今回私が訪れた場所は、富岳風穴近くの遊歩道、国道沿いに風穴入り口のバス停があって立派なお土産屋さんもあります。
バス停には宗教系の命の尊さをテーマにした冊子がありました。そこから森に入るとすぐに風穴観光の入場ゲートがありその先が風穴の観光名所になります。時刻は11:00この時間ではとにかく人の気配があります。
風穴入り口ゲートから駐車場までの数十メートルは人の往来は頻繁ですが、遊歩道に入ると人影はなくなりました。夏場のハイシーズンなどはハイカーも多いと思います。
遊歩道は風穴のゲート脇にあります。
前日に雪が降ったみたいでくるぶしあたりまで雪が深くて、なかなか前に進めません。
大自然の息吹や死んだ方々の無念?など感じる事ができるモノかと少しは思っていたのですが、そのような事も忘れてしまうくらい雪景色が本当にキレイで、息をのんでしまうような感じでした。
逆に言ってしまえば、こんな雪に埋もれて死ぬ事ができたのならとても神秘的でいいかもなんて思ってしまいます。
先を行く誰かの足跡がハッキリ残っていました。地元の方の散歩コースなのか、又は地質や環境保護関係の方のモノなのかはわかりません。
遊歩道なので足場はしっかりしているので長靴程度でも進むことができます。
多くの方が自殺で亡くなっている場所という予備知識があっても私は固定概念というものを排除していきたいと思っているので、怖い、嫌な霊的な雰囲気といったような感情はありませんでした。
4月で降雪後ということもあって、雪が融けて樹からガサガサハラハラとっ雪が落ちてきますので森の中は結構騒がしかったです。
この場所で何人の人が死んだのかはわからないですがとにかく人が多く自殺で死んだところという事実はあります。
一見なんてことはない普通の森というか山の中、富士山の裾野に広がる溶岩が造った地形に生える森をじっくり眺めるのは初めてなのですが、何とも奇妙な地形をしています。
黒くもろい感じの岩肌が小刻みにうねっていて、穴がぼこぼこあいていて隠れられる感じの変わった地形。
そのくせ、勾配がキツイ訳ではありません。だからこそ、体力に自信がなくいても森の奥へ進んでゆくのは比較的容易な事だろうと思えます。
今回は、雪を想定していなかったので、装備的に遊歩道を長く散策できなかったので1時間
程度で引き返してきました。
特別な物理的出来事は一つもありませんでした。
3000m級の登山経験や冬山・雪山登山経験のある私にはなんてことのない序盤の山道、こんなところが自殺の名所ということは、何となくわかるような気もします。
電車バスを利用すれば簡単にアクセスできるという条件で、人の気配が感じられる場所、バス停から20分も歩けば音が一切聞こえないところもあるが、そうでないところもある。
国道の車の音がかすかに聞こえる、いつでも帰れる場所、隠れるところがある場所としては最期の地としては絶好の場所とでもいえると思います。
いざ死にたいと思っていても、やはり一人では心細いという心境なのではないでしょうか。
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