うつ病を詳しく説明
自殺や問題行動はなり始め、治りかけの軽度な症状の時に発現するとのことです。
素人目線では、いちばん重症の時に自殺企図をするイメージですけど、いちばん重症の場合、自殺企図の可能性は低いのだそうですよ。
段階を追って見てみましょう
第1段階
〇最初は病気だとは思わない、元気がない、ダラダラした生活になる
〇趣味や好きな事への関心が無くなる
〇友人と出掛けたりもするが楽しさが長く続かない
〇勉強や仕事も「やらなければならない」気持ちが上がらずぼんやりしたり、ごろっと横になる
〇注意散漫、優柔不断になり、自信がなく劣等感に悩む
〇感傷的になり孤独感に悩む、将来に希望が持てない
〇食欲減衰するが、食べられなくはない、味気はなくおいしくない
〇時々不眠になる、これは早期覚醒型で2~3時間寝たと思ったら夜半から目が覚める
〇悪夢をよく見る、積極的に自殺をしたいとは思わないが自暴自棄な発言がある
〇「自分はなまけものになった」「家族に申し訳ない」と思いストイックに勉強、仕事を頑張ろうと努力するが、気ばかりあせって能力は上がらない
〇頭がぼーっとする、のどが渇く、胃腸の不快感、手足のしびれ、冷感を訴える
〇学校、仕事を休みがちで、周囲の者が励ましたり、叱ったりすると、涙ぐんだり、反抗的になったりする
この状態から回復することもあるが、多数は次の段階に進んでいく
第2段階…病状は重くなり激しく変動する
〇憂鬱感、イライラ感が強くなる
〇一日中に何度も気分変動がある、だいたい午前中は具合が悪く、午後になると持ち直す傾向にある
〇家族、友人、同僚に対して申し訳ない気持ちが強く、退学届けや辞表を提出することがある
〇自分は無価値な人間であると感じ、劣等感も強い
〇考えがまとまらなく、全く希望が持てない
〇早朝覚醒型の不眠になる
〇食欲はなく体重は減少する
〇性欲も減退し、身体的不調も強い
〇人前に出たいと思わなくなる
〇しばしば、自殺を企てる
この状態になると、周囲の者、本人も自分が病気になったことに気が付く、しかし、精神病だと認めたくないという理由により病院に訪れない者もある
この状態がさらに進行すると
第3段階…医学的には、最も重症の状態であるが、おとなしくなるので、軽症になったように錯覚することもある
〇憂鬱感は著しく絶望的な気分である
〇妄想(不治の病になった、貧乏になった、人に噂されている、いじめられている)を訴えることも多い
〇食欲は全くなく、終日寝たままである
〇身なりを気にしなくなり、不眠も強い。顔は青ざめ、骨と皮ばかりに痩せる
〇エネルギーがないので自殺の危険性は少ない。しかし油断をすると、縊死、刃物での自殺を図ることがある
この状態で放置すると肺炎や脱水症状などで死亡することもある
第4段階・・・病気は改善のきざしを見せる、再び激しく気分変動が出現する。しかもこれは第2段階よりも著明である
〇周囲の人に助けを求めだす
〇人嫌い、外出嫌い、劣等感、不眠、食欲不振は認められるが、症状は改善してくる
〇多少元気になり、言葉数も増え、血色もよくなり、体重も増えてくるのでよくなったように安心するが、本人の気分はあまり変わらない
この時期が自殺が最も発生しやすいそうで、気分が良くなったり悪くなったりを繰り返すと、その気分の落差が強い絶望感をもたらすからです。
また、医師も家族も同僚も自分自身もよくなったことに安心して、アフターケアをおろそかにするからです。
第5段階…依然として気分の揺れはあるがその変動は少なくなり、自信も出てくる
〇食欲、睡眠、疲労感、身体症状、性欲など、全てが改善してくる。しかし、正常に見えても勉強や仕事は長続きしないで、すぐに疲れて飽きる
〇完全に治ったと思っていると再び症状が出れば絶望的になるので、自殺企図には十分注意する必要がある
うつ病だから自殺をするとはならない、うつ病で入院した患者で自殺を企てた人は1/3にも満たないそうです。
笠原嘉博士の報告で、学生の自殺未遂者の家庭はネグレクトであったり、虐待であったり、親子関係が歪んでいるケースが多いそうです。
これに比べ、うつ病の学生で自殺未遂をしなかった人は家庭内の人間関係が健全である事が多い。家庭内の人間関係が悪いとうつ病の学生は家族を避けて、家族も彼らを避けるようになり悩みに気付かなかった。
人間関係だけではなく、重症の身体的持病、経済的に苦しんでいる人、条件の悪いうつ病患者に自殺の危険性が強い。
もともと、うつ病になる原因が家庭にあるのなら救いようがないよね、誰が救うの?よく、地域で見守ってなんていうけど絶対に無理じゃない?
救えるのは、今のところSNS しかないんじゃないかな~どうでしょう?
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