鉄道乗務員の体験談!心霊・事故のコワ~イ話! 心霊体験偏

雑記

エピソード1  土砂崩壊駅での不審者

その駅は崖の中腹にあり、海が目の前に広がっているという海系の絶景駅になります。そんな見晴らしの良い駅なのですが、悲しい歴史があります。大きな地震に見舞われて駅舎と線路、たまたまそこに入線していた列車が海の底へと崩落してしまったのです。死者は100名以上になりました。いまだに海の底には駅舎や車両の残骸、行方不明者が残されているそうです。そのような悲しい歴史のある駅での心霊体験談になります。

予備知識…長い列車になると列車の先頭部分やホームがカーブしていて肉眼ではホームと電車の様子が見えないところがあるので、カメラがついています。車掌がドアを閉める時には前方が見えるようにカメラと連動した大型のテレビモニターを確認してドアを閉めます。その駅にも大型のテレビモニターがあります。

Aさんの話…最終電車での出来事です。その駅を出発するときに電車のドアを閉めようと大型のテレビモニターで先頭車付近を確認していました。すると、若い不審な男がいたずらをしているかのようにホームに降りたり、電車に乗ったりを繰り返していました。苛立ったAさんは男をビビらせてやろうとの思いで、ちょうどホームに降りたタイミングを見計らって電車のドアを閉めました。その男は焦ることも無く電車に乗れずにその場で立ちつくしていました。その電車は最終電なので次の電車はありません。電車の発車後は車掌からは駅設置のモニターは見えなくなりますので、その先は肉眼でホーム上を確認します。ざまあみろと言わんばかりにAさんは不審男のがっかりする顔を見てやろうと思っていたら、ホームにいるはずの若い男はいなかったという話です。

Bさんの話…夜間での出来事です。やはり大型のテレビモニターを確認してドアのスイッチを扱ってドアを閉めました。ドアは完全に閉まり電車が少し動き出したにもかかわらず、車内から人がホームにスーッと降りて行ったという話です。ちなみに電車のドアを無理やりこじ開ける事が出来たとしたら、電車はセンサーにより緊急停止します。そもそも、完全に閉まった電車のドアを素手でこじ開ける事などはほぼ不可能です。

エピソード2  回送列車と客無列車の妙な体験

これは、自分自身の話も混ざります。当時私が勤務していた頃、列車には運転手さんと車掌というものが乗っていました。

車掌というのはドアの開け閉めや放送、車内で切符の発売、事故時の避難誘導やその他の対応をします。客が誰も乗っていない回送列車にも昔は車掌も乗務していました。(自列車が脱線した時に他列車からの追突や接触といった二次被害を防ぐために、発煙筒等で他列車を停めるという役割がありました)

その回送列車がこれまた不気味なのです。回送列車や客がほとんど乗っていない列車での不思議体験をする同僚は私を含めても結構います。

C君の話…ほとんど客が乗っていないような営業列車で、乗務員室のドアをノックする音に続いて「すいませ~ん」という女性の声が聞こえてドアを開けてみると誰もいないなんてことが数回連続であったそうです。電車の走行中はいろいろな音がするのでノック音の勘違いは本当に多いのですが、それが心霊体験かどうかはわかりません。

私の体験…旧式特急タイプの回送列車に乗務していた時の体験です。特急タイプの列車にはデッキから客室に入る自動扉があります。車内の自動扉が何に反応しているのかわからないのですが、不定期に開いたり閉まったりするのを見たことがあります。この車両は古い車両で頭上にある赤外線のセンサー認識方式ではなくて、床に貼ってあるセンサーで重さを認識する古いタイプの感知方式なので、重さを感知しないと開かないはずなのにどういった訳か車内の自動扉が勝手に開くのでした。その音がまた不気味なんです。

D君の話…D君は霊感が強いというお方です。これまた夜間の回送列車の出来事です。車掌は一番後ろの車両に後ろ向きで座っているので、夜間は前面のガラス窓がほとんど鏡のようになって後方の車内を見渡すことができます。その、ガラスに映った車内から車掌の方に歩いてくる男性が映り込んでビックリして振り返ってみても誰もいない、前面のガラス越しにはどんどん自分のところへ近づいてきて真後ろに立っているのですが何をすることも無く、ただそこに立っている。振り返ってみても肉眼では見えないが、その姿がガラス越しには映っているなんて体験をしたそうです。

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