車掌ってナニモノ?
私は、とある鉄道会社のとある線区の乗務員(車掌)をやっていました。
あまり詳しくない方は乗務員と言ったら運転士でしょ?とお思いでしょうが、電車には一番前に電車を運転する運転士が乗っていて電車を操縦しています。そして、一番後ろには車掌というヤツが乗っております。
車掌ってなにやってるの?
主に停車駅でのドアの開け閉め、電車がホームに進入・進出している時のホーム上の客と列車に異常が無いかの確認、駅出発時の信号が進行(青)になっているかの確認、車内放送、車内での切符の発売、案内などです。
グッと専門的になると、もし自分の列車が脱線転覆した時に前後からやってくる列車を発煙筒などで事故の存在を知らせて、二次被害の衝突防止のために進入列車を停めるといったようなことも行います。
今現在は、いろいろな面で人の手を省略化、自動化していまして、自動運転やワンマン運転へシフトしています。
そんな、車掌が新人の頃に踏切で人身事故を経験するのでした。
マグロって?
隠語、専門用語になるのかどうかわからないのですが、当時は人身事故の事を ”マグロ” っていう言い方をする人がいました。”ジンシン”(人身)っていう人もいます。
このマグロって言い方、どこの地域でいつの時代から語り継がれているのかわかりませんが、人身事故の事を、その時はマグロ・ジンシンって言ってました。
かなり気持ち悪い表現で自分は言いたくなかったのを覚えています。なんでマグロかと言うと事故の被害者がバラバラに引き裂かれて、その肉片などがマグロの赤身を連想させるからなのでしょう。
(心臓が一瞬で止まった場合血はあまり出ません、それはポンプ(心臓)が止まっているから血は流れないのです。また経験上人間の体は赤身というよりは白身、ゼラチン、ラードのような印象です)
マグロっていうそのセンスがすでに気持ちわるい。
鉄道人身事故の、そのほとんどがホームから線路、踏切外から線路といった、飛びこみ自殺ということになります。
普段の乗務中に、他の列車の事故状況を無線で内容を聞いている限り、肌感覚では鉄道の人身事故はほぼ自殺です。
一部酔った客もいるとは思います。
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