死ぬために養生をする 戦国武将・松永久秀の死に方に学ぶ

歴史

病気ではしっかり死ぬ事なんぞできぬっ!

信長軍に包囲されて、もはやここまでというところで久秀は灸をすえていたそうです。

なんで今から死ぬのというのに灸をすえて健康管理をしているのか?

松永久秀が自害する際に灸を据えていたのは、彼が持病の中風(脳卒中)を恐れていたためです。

彼は、死に際して突然中風を発症し、体が動かなくなることを避けるために、灸を用いてそのリスクを減らそうとしたと言われています。

この行動は、彼の健康管理に対する意識の高さと、最後の瞬間まで冷静でいる事によってこの事態に対処しようとする姿勢を示しています。

もし、脳卒中で倒れたら自害などはできないし、信長が喉から手が出るほど手に入れたがっていた平蜘蛛茶釜が信長の手に渡ってしまう可能性もある。

信長目線で見た場合、家臣として良い働きが出来ていた優秀な人材(松永久秀)を失う事にもなる。

自身の信念を貫くために、自害を決行するだけの最小限の体の自由を保つため健康管理を死ぬ寸前までしていた松永久秀には学ぶところがたくさんあります。

命を失い野望も失うが、

松永久秀が最期に手に入れた一番大切なモノは

信念とか戦略的な判断

だったのかもしれません。

どのような心境で死んでいったのかなどは、本人にしかわかり得ない事なのでここでは深堀しませんが、命を失う代わりに何かを得る部分はあったはずです。

そこの小さな部分(プライド)に全てを託したのでしょう。

心身共にしっかりした状態でいないとしっかり死ぬ事はできない。

持病の中風で身動きができなくなったらしっかり死ぬ事はできない。

最悪生け捕りにされてしまうかもしれない。

平蜘蛛茶釜も信長の手に渡ってしまうかもしれない。

自分の死によって今後の戦況や支配分布を信長陣営が有利になるかもしれない。

それを阻止するために

今この瞬間をしっかり生きる。

しっかり死ぬために今この瞬間を生きる。

死ぬために何が何でも生きる。

自分は松永久秀の死に方をこのように捉えました。

皆さんはどうでしょう?

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