なぜ若者の自殺だけを特別視?死にたい若者に言いたい事

自殺

本田圭佑さんと米津玄師さん

JCASTニュースというニュースサイトの記事にて、元サッカー選手の本田圭佑さんが若者の自殺についての私見をSNSで情報発信をしたところ、ミュージシャンの米津玄師さんが反応したという記事を目にしました。

全体の自殺者数は減っているのにも関わらず、若い世代の自殺者数が増えているという事について本田さんがSNSで発信しました。

原文のみ

「他人のせいにするな!政治のせいにするな!!生きてることに感謝し、両親に感謝しないといけない。今やってることが嫌ならやめればいいから。成功に囚われるな!成長に囚われろ!!」

引用、JCASTニュース

それに対して米津さんの反応、原文のみ

「言ってることがよくわからない」

「人生や親に感謝するのはいいと思うんだけど」

「少なくとも元の記事には他人や政治のせいにして自殺した人の様子なんてひとつも出てこないし、そこからの『成功に囚われるな、成長に囚われろ』という言葉もどこから出てきたのかよくわからないっていうのが正直な感想です」

「『自殺する人間像』を自分の中で固定して、それを自明なことのように話すのはとても危険な振る舞いだなあと思いました」

「もちろんあれが彼なりの激励であり優しさであるのはわかってるつもりです」

「ただ自殺で知人を失った経験がいくつかあり、思うところがあったので、一応突っ込んどこうと思った次第です。おわり」

引用、JCASTニュース

米津さんのツイートを受け、本田さんが短いツイートでの伝え足りない真意を長い文章で下記のような内容の1200文字程度の文章を自身の公式サイトに載せたそうです。

原文

「言葉足らずで本意が伝わっていないのと、繊細な内容であるのに配慮に欠けた部分があると自覚し反省して、ここで想いを共有したいと思います」

引用、JCASTニュース

そんなやり取りの記事をJCASTニュースというニュースサイトで見ていて、いちばんに思った事は、著明な人が専門外の”死生観”に関わるような思いを発信してくれたことに感謝してしまいました。

生きるとか死ぬとか、ましてや自殺などというワードは敬遠されがちですが、このお二方はしっかり向き合って取り上げてくれました。

エライ大学教授とか、有識者よりもずっと若い人達の心に残る事でしょう。

そんな、二人のツイートの中身を検証したり、どちらが正しいかなどというナンセンスな事はこのブログではいたしません。

二人のツイートには愛や優しさを感じます。

二人の思いは同じ方向を向いています。

しかし、この二人は育った環境やいままでの苦労や努力の質は全く違うものなので、価値観も想像力の方向も違います。

違って当然です。

たった二人だけを切り取ったのに相違点があるという事は、それを受け止める数万人の一般人の受け止め方にもたくさんの相違点が存在することでしょう。

合点がいく、腑に落ちる点は人それぞれ違います。本田さんの言葉、米津さんの気持ちを理解できる人できない人、怒る人、納得できる人いろいろです。

そうなってくると、そもそもアドバイスや助言というものは正面から受け止めずに、もろ刃の剣や絵に描いた餅といったようなものと解釈していた方が安全なのではないでしょうか。

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