ヴァイオレット・エヴァーガーデン×遺書×京アニ 後編

アニメ・マンガ

AKIRA・映像研には手を出すな! アニメ制作ってすごい!

ちょっと脱線しますが、アニメ制作の話を一度挟みます。

私は、アニメーションの世界に特別に詳しくは無いのでアニメ制作の大変さというものは何となくでしかわからないのですが、締め切りとか、徹夜とかすごく大変そうだな~という印象はあります。

今まで生きてきた中で、偶然にも出会ったアニメ作品があります。

その中で、アニメ制作の大変さについて教えてくれた作品が二つあります。

みなさんもご存じだと思いますが、

一つめは

アニメ映画、AKIRA アキラ です。

当時はほとんどがアナログの時代で、途方もない手作業の繰りかえしているTV番組を見たことがあります。

また、日本のアニメーターの大部分がAKIRA制作に関わっていて、他のアニメ作品の制作が一時ストップするほどだったそうです。(うろ覚えです、真実ではないかもしませんが…)

(映画・AKIRAでは一部分CG合成が施されているシーンもあります、博士がナンバーズの能力パワーを可視化できる装置で波紋がのたうちまわるようなやつね、当時のコンピューター技術ではこのような描写でも大変苦労したようです)

二つめは、

TVアニメ 映像研には手を出すな!

これまたご存じの方は多いのだと思いますが、アニメ制作のリアルを事細かに教えてくれるような内容になっています。

ストーリーやメッセージ性、構図、背景、キャラクター、演出、色彩、設定、音響、時間尺…挙げたらキリが無いのですが、私のような素人では考えつきもしないような、多くの部門、作業があるのですね。

話の中にもあるのですが、背景に何気なく映っている水鳥がいて、その鳥の種類とか生息地域とか季節性があるのかなど、ストーリーに直接関係はないのですが、細かく設定がなされているのだそうです。

ホントにビックリしてしまいます。

アニメの制作だけではなく、予算や期限、広報、プロデュース、様々なトラブルも含めてアニメの全てと言っても過言では無いような制作時の苦労がリアルに描かれています。

個人的に一番強く感じた部分では、数分間の無声ショートアニメを作るという話がありまして、二人のアニメーターが大変苦労し、なんとか期限に間に合わせたという話がありました。

とても苦労して作り上げたショートアニメーション、どのようなものが出来上がるのかと思っていたら、

これだけ?

と思ってしまうような、内容でした。

ド素人なので、申し訳ないのですが、正直

あれだけ徹夜して苦労して

これだけ?

と思ってしまったのです。

では、二時間モノの長編アニメを制作するってどんだけ大変なんだよって事ですよね。

今までアニメ映画を観ていても、画が奇麗だな~、水の感じがリアルだな~、今のCG技術ってってすごいね、なんてぼんやりとスルーしていた部分が、その数秒間にアニメーターの技術と魂とこだわりと妥協が詰まっているのだと思うと、感動が一層増してしまいますよね。

ここでいう妥協とは、時間尺や色彩、監督とアニメーターの意見の食い違いなどにより泣く泣く描写を省略、簡素化する部分です。

このような妥協は、映像研には手を出すな!でも紹介されています。

素人考えなので苦悩という部分はきっとこれだけではありません、声優さんのキャスティングや演技力、いろいろなトラブル、スポンサーからの要件など予測不能な事態も巻き起こり、アニメーションは様々な困難を抱えながら作成されるのでしょう。

アニメ制作の大変さは私のような素人ではなかなかお目にかかれませんでしたが、この二つの作品を通してみてからの、

劇場版 ヴァイオレットエヴァーガーデン

世界の”京都アニメーション”のスタッフ

AKIRAや映像研にも負けず劣らずとんでもなく凄いアニメ職人の集団なのですよね。

というか、日本のアニメーションが世界から注目される事は必然のように感じます。

努力やセンス、忍耐などの賜物なのですね、魂、命を捧げていると言っても言い過ぎではないと思います。

そして、あの事件が起こります。

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