利己的遺伝子と利他的遺伝子
なんでヒトは自殺するのか?
まぁ生きている事がいろいろな意味でも、辛いのでしょう。
自殺の理由は人それぞれです、推測してもあまり意味が無いものと考えます。
利己的遺伝子があるなら、当然利他的遺伝子があります。
自分が良ければそれでいい、繁殖できればそれでいい、なんて考えは利己的遺伝子で
自分が死ぬ、自己犠牲により他の仲間が生き残る、なんて考えは利他的遺伝子。
自己犠牲によって、自分自身の個体は死ぬが、近縁遺伝子やその種を護るという思考行動です。
少し調べてみると利他的遺伝子を説明するのにハチやアリの生態がわかりやすいようです。
ミツバチは天敵であるスズメバチが巣を襲撃しに来ると、闘うのではなくスズメバチを取り囲み団子状に密集して内部を高温状態にします。ミツバチよりスズメバチの方が致死温度が少し低いので、スズメバチは高温状態により死にます。
しかし、内部の中心付近にいるミツバチも同時に死ぬ個体も当然あります。
このように、イチ個体の生死などはさほど問題ではなく、そこにある巣や女王バチや卵の方がよっぽど重要だという事になります。
余談ですが、どうやら細胞も自己犠牲による自殺をしているようです。
細胞も自殺をしているという過去記事になりなす
こじ付けで考えてみると、例えば
家は貧乏で学問に投資するお金はひとり分しかない。自分には下の兄弟がいて、自分は頭が悪いので下の子のために自ら死んでしまおう。そうすることによって下の兄弟に全投資ができて、より良い環境で勉強ができる、下の子は人生勝ち組、結婚して子供3人…という可能性が高まるではないか。
と考えるのが、利他的遺伝子の考え方。
兄弟が二人生存したのならば、どちらも学問ができず、就職ができず、結婚ができず、子供ができず…
繁殖することなく老いて死んでしまう、
遺伝子のバトンリレーに失敗してしまう、これはいかんぞっ!
という考えに基づき上の子は自殺してしまうという、動物的な一つの自作のストーリーです。
これが、利他的遺伝子による自己犠牲。
少し脱線します。利己的遺伝子について。
そんな環境を利己的遺伝子的に解釈してみると…
利己的遺伝子のおもしろさはここからが真骨頂!
この二人の人生劇場、勝手に想像してみます。二人とも進学塾のような教育は受けていません、学びや人生や生きる事そのものにあまり関心がありません。その場しのぎで、その時楽しければそれでいい、そこそこのアルバイトをしながら生活していました。そんな二人は遊ぶことが大好きで異性との交際も大好きで、常に異性と交際し、場合によっては子供ができてしまう事もあります。子供をおろしてしまう事がほとんどですが、浮気相手、親戚縁者、保護施設が子供を育ててくれることも稀にあるようです。
やったね!繁殖大成功!
という訳で、どのような人生を迎えても、それは利己的遺伝子の指示通りなのだそうです。
何なんだよって、結局なんでもかんでも結果論を遺伝子のせいにしているだけじゃないかよっ!ってなりますよね。
まじめな人はそうなるでしょう。
自分もそうなんですが、そんな割り切ったキッパリしたところが面白くてらまらんのです。
これは、私個人の考え方ではなく利己的遺伝子の考えに基づきます、人間はそんなバカじゃない、なんて本気にしないでくださいね。
という本に上記のようなことが詳しく書いてありますので、興味のある方は読んでみてね。
脱線は以上です。
自殺という本題に戻りますと。
自殺するのは人間だけで、動物や植物は自殺しないなんて言われますが、それは人間は植物連鎖の頂点にいるからなのではないでしょうか?
要するに人間の天敵は、人間しかいないからなのでしょう。
戦争だっていじめだって、○○ハラスメントだってりっぱな人殺しです。
実際にそれが引き金となってヒトが死んでます。
自殺という死。
利己的遺伝子によって攻撃を受け、利他的遺伝子によって自殺する?
自分を犠牲にしてその種を護るなんて考え方は、アイツ(遺伝子)ならやってのけるのではないでしょうか。
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