ここでいう家族の死後の世界とは
死後の世界というと、私の世代では丹波哲郎さんを連想してしまいますが、今回はそのようなスピリチュアル的なものでは無くてですね、
死後の世界とは、天国や地獄の事ではありません、
家族がいなくなった時の、自分自身の今後の生活の現世界です。
そのような事を想像していただきたいのです。
酷な事を言うようですが、死んでしまった人は復活しません。いくら悔やんでも、悲しんでも元どおりになることはありえないのですね。
また、理不尽な亡くなり方をしても、大往生でも行きつくところは同じところ、
固くなって、動かなくなる、燃え尽きたり腐食したりで、姿形が無くなる。または、行方不明という最もつらい別れという場合もありますよね。
物質としてそのような、状態が待っているだけです。
これは、どうしようもない事実です。
亡くなってしまった、本人は何かを成しえ訴えかける事など不可能で、そこに佇んでいることだけしかできません。
そこから先は、どうなる事ではありません。
どうにもなりません。
死んでしまった人には先はありません、ある意味ゴールなのかも知れません。
注・ここでは宗教的な解釈は除きます
そして、未来があるのは
遺族です
遺された人たちには、これから先があるのです。
いつも個人的に思う事は亡くなる本人よりも、遺された遺族たちの方が大変な思いをするのだろうなという事を想像してしまいます。
そんな、家族の死後に待ち受けているのが
喪失感 グリーフ
になる訳です。
今までにあった普通の生活、退屈な生活が一変し、今まで一緒にいた人がいなくなる違和感、悲しみ、自己否定、無力感…
最終的に精神不安定になったり、後追い自殺をしてしまう事もあるでしょう。
そのような事は、誰が望むのでしょうか?
故人はそのような事は絶対に望まないはずです。
故人が生きている家族を死の世界、自分の世界に引きずりこもうとするはずがありません。
このような、喪失感を和らげるメカニズムや支援というのが
グリーフワークとグリーフケアという事になります。
次の項でグリーフワークとは何か見てみましょう。
コメント
死テラシーブログの動画の第二作目です。
https://www.youtube.com/watch?v=q1Bgg73rjf8
確認いたしました!GOOD!