自分で自分を始末する
言葉の重みがすごいですね。
自分で自分を始末する
この言葉は、A町の町民の生の言葉として、保健師の方が言っていた言葉です。
A町では自殺はまぁまぁある事とされていて、あまりおおごとではなく自殺で亡くなったことをひた隠しにすることはないとおっしゃっていました。
また、隠し通すことはできないそうです。まあ田舎はそうですよね。
何もA町だけの話ではなくて、自分で自分を始末することは絶対にあってはならない事でもないような気がします。
A町でのお年寄りの自殺では、独り暮らしよりも家族で暮らしている方が多いようで、家族の中での孤立、家族に迷惑を掛けられないという理由がそこにあるようです。
自殺の多い秋田県でも、同じような環境、同じような理由で自殺される方が多いそうです。
A町では病気や高齢で農作業ができなくなり食べるだけの人になった人の事を”極道モン”といって嫌う風習があるそうです。
(私は、周囲がそう言うのではなく自分がそう思い込んでいるという解釈をしました。一部の意地の悪い人が他人の事を極道モンと言うこともあるとは思いますが…)
最終的に見れば、自殺を選ぶということは地域の足を引っ張るようなことはできないという判断なのですね。
旧海部町では悩みを外に放出して気持ちを楽にすれば地域の損失を少なくできるといった判断がなされているということです。
想いは一緒です
地域や家族の為にと
一方では悩みを内に溜め自殺する
一方では悩みを外部に放出し相談する
という違いが出てきます。
想いは一緒です
地域や家族の為にです
現在の日本の都市部では生活は便利で豊かですが、人間関係が希薄になりがちです。
生きづらく感じるところも多くあります。
それが良い面も悪い面もありますし、希薄な人間関係が自分に合っていると感じる人も多くいることも事実です。
私もそうです。
自分自身に生きづらさや希死念慮が芽生えた時に、どちら側に振れるかは自分次第です。
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