日本人が日本人を殺す社会・拡大自殺と支援事業

精神

同民族同士で無意味に殺し合う異常

殺人のほとんどは、当事者同士のトラブルや突発的な事故、何かしらの明確な理由があって発生するのが普通ですが、拡大自殺などは明確な理由が無く、根が深く暗い精神的な理由によるものです。

戦争や紛争では、民族的・宗教的な対立によって殺人行為が行われ、それぞれの国家や組織がそれを認めています。他民族から仕向けられる攻撃によって命を落とすことは致し方が無いと考える事も少なからずあるでしょう。

反対に、他民族の国家への打撃はたくさんの命が犠牲になったことも同時に喜び、自国民の犠牲者への追悼へと変化します。

外国の銃乱射事件などは、多民族国家によるところも考えられます。異民族に不満を抱いて自暴自棄になることは容易に想像できますが、同民族同士をたいした意味もなく殺す事は正常な精神状態ではありません。

戦争や紛争での殺人は明確ですが、拡大自殺の殺人理由はいまいち理解しがたいですよね。

最近では、オフィスビルに火を放ったり、電車の車内で刃物で人を刺したり、猟銃で人を撃ったり。また、関わりのない人を殺して自分も死のうとして未遂に終わったりしています。

例えば、この自暴自棄になった方が飛行機のパイロットだったり、飲用水の浄水施設の職員だったり、食品加工の工員だったり、原子力発電所の職員だったらどうでしょう?

飛行機のパイロットは、精神的な検査や訓練などもしているようですが、過去に自殺願望や自暴自棄になったパイロットが意図的に飛行機を墜落させるような事故は起こっています。中国では冷凍餃子に毒物を混入したような事件も発生しています。

数の事が言いたいのではありませんが、数百人、数万人の命を一瞬で奪う事は容易なのではないでしょうか?

このような行動や考え方に至るには背景として歪んだ社会の影響も一部ではあるのではないでしょうか。

 

多数のセーフティーネットはあるけど、あるだけ

コロナウイルスの影響で、今の日本の社会はますます生きづらくなってきているように感じます。様々な問題が浮き彫りになり、今までなんとかなっていた部分が崩壊して切り捨てざるを得なくなっています。

仕事が無くなる、収入が無くなる、もしくは減る。物価が上昇して生活が困難になって、自暴自棄になる事は誰にでもありえます。

何もない砂漠の中に放り投げ入れられ、自分で生き抜いていかなくてはならないと思い込んで、自分一人で生活することは絶対に無理なのです。

日本には様々なセーフティーネットが整備されています。国や自治体ではこのようなセーフティネットを活用してください。と謳っていますが、実際にはなかなかうまく利用されていないようです。

貧困、孤独、ストレスや病を抱えている方は、外部との接触を避けるような思考や行動になります。また、精神的な病気の方々は窓口での会話や、書類作成が困難なこともありますので、セーフティネットを利用してくださいだけでは本人の解決策にはなりえません。

また、一度窓口や面談で嫌な思いをしたのならば、二度とセーフティネットを利用するといった考えは起こらないでしょう。

セーフティーネットやNPO団体の方はボランティアとして活動していることもありますので、精神をケアするプロでは無いのです。そこのところも理解できるようになってもらいたいと思います。

セーフティーネットをもっと知ってもらう事や、困っている方々とセーフティーネットを結びつけるようなシステムや事業を立ち上げているNPO団体も多数あります。

日本にはこのような制度がしっかりあるので、利用しない手はありません。

せっかく税金を払っているのですから、元を取るような貪欲な気持ちも必要だと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました