自殺の無い・旧海部町
旧海部町は、2006年に近隣の町と合併して徳島県海陽町となっているようです。
そこで、徳島県海陽町・旧海部町を地図で探していたらカンタンに見つかりました。
地図を見るのが好きなので、真っ先に目に付いたのが
なんだ、駅あるんじゃん
この鉄道駅の存在で、自殺が少ない理由の一つが自分なりにわかったような気がします。
維持管理にお金がかかる鉄道、駅があるということは、それだけ町の存在が理にかなっている土地だということですね。
ましてや、赤字路線の廃線構想を逸して2022年現在、鉄道があるということは要は人が多い街なのですね。
あと、海沿いなんじゃん
海は昔の大量物流手段なので、ヒト、モノが多く行き交っていて今でいう幹線道路や高速道路のようなもので、道の駅やサービスエリアのような存在の港は物流の拠点になります。
海部町は江戸時代初期に林業が急激に盛んになり、木材を運びだす仕事で労働者、職人、商人が一攫千金を狙っていろいろな地域から海部町に人が押し寄せたということです。
遊郭もあったということで
ヒト・モノ・カネが行き交い、いろいろな地域の人間が住み着いた町なんですよね。
都会にはヒト・モノ・カネが集まりますので、A町とは比較にならないほどの差があるのは一目瞭然です。
海部町の気質について
いろんなヒトがいてもよい、いろんな人がいたほうがよい
引用【生き心地の良い町】 岡檀(おかまゆみ)・著 講談社
海部町の格言に
「病は市に出せ」というものがあって、
思い悩んだときは早めに公表して誰かに対応策を乞いなさい、そうすれば本人だけではなく地域全体の為になるそうなのです。
朋輩組(ほうばいぐみ)という組織があって、江戸時代から続く相互扶助組織で中学を卒業したころの男子が入るのだそうですが、強制ではないし組を抜ける事も自由だそうです。
地形的に見ても、集落は平たんな場所に長屋のように密集して皆が暮らしているのいで、壁一枚向こうはお隣さんみたいな暮らしぶりなのだそうです。
足腰が多少悪くても、地形が平たんなのでゆっくりでも散歩して、近所の方とおしゃべりすることは毎日当たり前にできるそうです。
渓谷地形のA町ではそうは行きません。
世話焼きのところはたくさんあるが、必要以上に干渉することは無いようです。
この町の方々は、程よくいい加減で程良く距離感をもって暮らしているようです。
元々、いろいろな場所からやって来た人が集まっているので、地元の血縁関係の薄いという町の成り立ちです。あらかじめ、ルール作りをした方が仕事も自治運営も効率が良かったのかもしれませんね。
そこに、住みづらい生きづらいと感じる人が出てくれば仕事にも自治運営にも悪影響を及ぼすこともわかっていたのでしょう。
そんな、旧海部町は老人の自殺が無い状況が続いているのだそうです。
長々となってしまいした、次回はそんな二つの町、あなたならどちらの町に住みたいですかって話を綴っていきたいと思います。
#死テラシーブログ
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