遺書は遺族を勇気づける
劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデンでは、戦争や愛、人生、命といったようなテーマが折り重ねっていますのでどこの部分が自分に刺さるのかという事は、個人個人で違うと思います。
一番大きな部分は、ヴァイオレットとギルベルト少佐の関係が重要なところなのでしょうが、グッとくる場面や脚本、演出は人それぞれ違うと思います。
ここでは、遺書という描写を取り上げていますので、遺書の部分を掘り下げていきます。
難しい話は一つもありません、病に伏せた人間、死に近づいた人間が一番大切にしたいのは
周りの人達への想い
なのです。
一番優先したい事と言えば、周囲の人達を悲しませないようにしたい、ただそれだけの事なのです。
面と向かって話をする事、表情があり、目と目を見て話をすることの大切さももちろんあります。
しかし、文章でしか現れない表情もある事も確かな事です。
照れくささや、恥ずかしさ、自分自身のキャラクターなどを考慮して知らず知らずのうちに小さい壁を作ってしまう事もあります。
それはそれで結構なのですが、遺書があればそのようなかわいい部分がより浮かび上がって人間が立体的に感じる事ができますよね。
劇場版バイオレットエヴァーガーデンでは、電話機が普及したばかりの時代でした。病気の少年ユリスは手紙を送る事が出来なかった友達への言葉は電話機で伝える事が出来ました。
残された人を勇気づける事、元気に生きていって欲しいと願う気持ちは、残された人々、親族、子孫たちに受け継がれるのだという事を、劇場版バイオレット・エヴァーガーデンでは学ぶことができます。
最期の言葉や文章は
遺された人々へ捧げる
生きるための
道しるべになりえるモノでしょう。
道しるべとは、劇中にもセリフとして出てきます。
また、エンディング主題歌のタイトルがまさに
「みちしるべ」
なんです。
手紙=道しるべ
遺言=道しるべ
遺書=道しるべ
遺作=道しるべ
続きは、京都アニメーション事件で亡くなったアニメーターが残した道しるべを考えてみたいと思います。
”死テラシーブログ”
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